日本の老舗アコギ・メーカーであるモーリス。なんとこの度、野田旭オリ
ジナルモデルギターが憧れの匠であるS・HOKARI氏に製作して頂ける事にな
った。何とも春先に向けてGOODなNEWSだが今回の企画に惜しまない協力を
してくれた森平楽器の岡さんと平井さんには心から感謝している。
ところで野田旭とモーリスの出会いは約15年前に遡る。当時、単身赴任
の父親は東京の葛西で文具関係の仕事をしており、僕は高校の入学前の休
みを利用してアルバイトを理由に親父の所に転がりこんだのだ。そこで福
袋の製作に毎日勤しんでいたがその時社員の黒崎さんに遭遇する。この黒
崎さんこそ、その後の野田旭の人生を180度変えたと言っても過言では
ないだろう。
ある日のこと休憩時間の合間にすっかり仲の良くなった黒崎さんの部屋に
お邪魔すると、なんと黒崎さんが長渕剛の巡恋歌を歌っているのだった。
その時、野田少年は生ギター弾き語りというものに感動を受け「僕にもで
きますか?」と言ってしまい黒崎さんは「大丈夫」と言ってくれたのだ。
あの時黒崎さんの部屋に行ってなければギターとは縁のない人生だっただ
ろう。そして、その週の休みに音楽の街「御茶ノ水」に黒崎さんに連れて
行って頂き下倉楽器に入った。そこで僕は黒いギターが欲しかったので2
万円代で探していると一本発見。値段も良いしルックスも黒の惚けた感じ
が気に入り「このメーカーどこですか?」と聞くと「それはモーリスでい
い所だよ」と迷わず購入。しかし試し弾きもできずに黒崎さんが代打でカ
ッテイング。正直、俺も早く弾きてーっと羨ましくて仕方なかった。
その後1998年のモーリスの音楽コンテストまでは黒のモーリスは主に
ストリートで活躍しライブでは色々なメーカーのギターを使っていた。し
かし運命は再びモーリスを引き寄せた(弾きよせた)のだ。なんとそのコン
テストで優勝し、賞品としてモーリスギターを一本頂いたのだ。4年ぶり
のNEWモーリス。一本目とはまた違う綺麗な音のギターだ(今では綺麗より
骨太なギターと変身した。持ち主が荒いからなぁ)
その後、賞品としてもらったギタ−(WOODY)は10年間野田旭のステージを
支え現在でもメインギターとして僕の片腕になった。
去年のライブの後、WOODYを磨いているとホールの中の製作者ラベルにS・
HOKARIの名前を発見。何気なく眺めていると「もう一本のギターの製作者
は誰だろう?」と調べていると、そこにも同じ名前があるのではないか!
よし近い将来に必ず、この人に作って貰おうと心に決めたのだった。
ここまでが僕とモーリスギターの歴史です。今回の野田ギターは迫力満点
の音にするためボディーは大きめで最高級のスプルース使用です。余計な
飾りは失くして、鳴りを追及したギターと言えるだろう。もちろん製作者
はS・HOKARI以外には考えられない。
合わせて4本目のモーリスギター。今から心の鳴りは止まらない。
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